2013年10月昭和記念公園の曼珠沙華

9月23日(月)午前9時30分、デジカメの仲間が昭和記念公園に集合する。当日は祝日に当たったためか何時もより公園の人出が多い。いつもは隔週月曜日が定例会撮影日のため、どこの観光地や公園に行ってもあまり人は多くない。また、場所によっては月曜日が休園の場合もある。定例会を月曜日に定めた当デジカメ撮影クラブの宿命である。

さて、今日は彼岸の中日、秋分の日、祝日である。さすがに暑さも遠のき、朝夕が過ごしやすくなった。今日の目当ては曼珠沙華だ。毎年忘れないでこの秋彼岸の時期に咲いてくれる。季節の節目を彩る不思議な花だ。

昨年は曼珠沙華の埼玉の巾着田にデジカメ撮影にいった。そこは通称曼珠沙華が約100万本といわれているが、最近の調査では約500万本とのこと、5倍増だ。まさに林間を珠沙華でがめつくす巨大群落は異様な雰囲気を醸し出す。

ここ昭和記念公園にも曼珠沙華が咲いているという。この広大な敷地の一部の林や道の縁にでも咲いているのだろうか。早速、曼珠沙華が群生しているという正面入口から右側の林に行く。それほどの群生はしていないが、それでも林間にまばらに群生しているところがある。もうすでに曼珠沙華目当ての沢山のアマチュアカメラマンが花にカメラを向け座り込んで動かない。

指導者の指示にしたがってカメラを設定する。さて、どうゆう構図でゆくか。背丈が膝ほどしかない。まず、カメラを低く構える。天地の構図がなるべく(1:1)にならないように(1:2または2:1)で切り取ってみる。画面にカメラマンが入ってしまうのはやむをえない。風景のひとつだといわれる。人物は大きすぎてもいけない。

つぎの目当ては紅紫の花が咲くナンバンギセルだ。

これはイネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。
寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもあるイネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもあるという。
Wikipediaフリー百科事典より転載

これも曼珠沙華に負けず劣らず不思議な花だ。まず、花の形がふくらんで煙管のように見える。命名の由縁であろう。ススキの大株の縁がなぎ倒され、根元にナンバンギセルが林立(といっても丈は約10cm位)しているのが見える。これまた花の丈が短いので座り込んで撮影する。

一本の川 一本の 曼珠沙華 瑞正

今年6月、旧友の俳人から句集「遠望」をいただいた。その中の一句である。